
1977年東京生まれ。大学時代、宮澤賢治のゼミを専攻する中、賢治作品の中に数多く登場する社会と自然の間で揺れ動く山男のような、どこにも属さないマイノリティの存在に心を揺さぶられる。そのことから、亡命者やジプシーなど、社会の外側に生きる人々を見つめるべく、社会学、文化人類学の領域を渉猟するようになる。多民族、多宗教、多言語のモザイク国家、旧ユーゴズラビアについての論文を書き上げる過程で、物事を多角的に見つめる視野を学び、ウェブ上で一つの既成概念にとらわれないようなエッセイやコラムの執筆をはじめる。身近な出来事を違った視点で見つめたエッセイ「記憶の分子」と、凝り固まった世界の秩序を一度バラバラに解体することで、物事の本質を探った評論「セカイの解体現場」を展開中。
現在は、古来より語り継がれてきた各地に残る民話や神話の中に、時代や民族の差異を超えた普遍的で大切なメッセージがあるのではないかと感じ収集をはじめる。それらを今の時代性や感覚を取り入れつつ、再構築していくことを新たな試みとして模索中。人間と自然、世界と個人、自己と他者を切り離さず、密につながりのあるものとして作品の中で共鳴させていくことが、今後の大きな課題となる。
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